もう少し何とかならないか
基本 †
Debianで標準インストールされる Anthy (uim) は、変換精度が悪くストレスがたまる。 ATOKのインストールも検討したが、Linuxのサポートが追いついていないようだ。 Google日本語入力と同じではないが、かなり近い使い勝手で mozc があるようなので、 使ってみることにする。
日本語入力のモジュールとして、漢字変換などを行うエンジンとは別に、 ユーザーインターフェースを提供するモジュールも選択する必要があり、 現在以下のようなものが主流になっている。
- iBus - Fedora, Ubuntu で SCIM に代わって標準的に使われている
- uim - Debianで標準的に使われてる
ibus-mozc †
aptitude で ibus-mozc を入れる。squeeze-backports にあるので、/etc/apt/source.list にエントリを加えていない場合は、加える必要がある。関連する21ものモジュールも同時にインストールされる。
システム:iBusの設定:インプットメソッド(タブ):インプットメソッドの選択:というプルダウンのようなボタンがあるが、 押しても候補が出ないのではまった。ここにフォーカスをあてて上下矢印キーを押せば「日本語 - Mozc」という選択ができるようになる
外のサイトのスクリーンショットを見ると、 プルダウンでまず「日本語」を選び、その後 Mozc を選ぶようになっているようだ。 なぜか「日本語」の選択が現れない。
トリガーのキーボードショートカットは初期値では下記のようになっている。
- Zenkaku_Hankaku
- Alt+Zenkaku_Hankaku
- Alt+grave
- Hangul
- Alt+Release+Alt_R
RealVNC Personal Edition からスムーズにきりかえられるようにする。 7個以上は設定できないようなので、Alt+grave と Hangul と Alt+Release+Alt_R を削除して、 Zenkaku と Hankaku と Shift+space を加える。
問題点 †
- 半角/全角キーを単独で押した場合にトレーのiBusとmozcのアイコンが漢字モードと英数モードが高速に入れ替る
- Shift+spaceで治ることからiBusのトリガー・キーにZenkaku や Hankaku を加えたことが原因かと思われる
- 半角/全角キーを押して漢字モードあるいは通常モードに変えてすぐにキーを打てば問題ないが、 数秒放置すると発生する。Shift+spaceで戻る
uim-anthy †
backportsを導入できない時は、Anthy (uim)を使うしかない。 漢字モードにした際に、スペースが全角になるのが嫌な場合は、~/.uim に以下のように設定する。(参考元)
(require "japanese.scm") (define ja-direct-rule (cons '(" " " ") ja-direct-rule))
uim-mozc †
aptitude で uim-mozc を入れる。mozc-server も同時に入るが、
libuim: [fatal] mozc plugin: Subsequent /usr/share/uim/mozc.scm load failed. Warning: Module mozc is not a correct module.
という警告が出る。 入力選択のリストにも出てこない。
Bug#651167: uim-mozc: backported package does not work で報告されているようだ
結局、削除して ibus-mozc を入れた。