sshを使ったリモートメンテナンス


sshfs

debian 4.0(etch)のPCで、Synaptic Package Manager を使って sshfs を入れて、 さくらのレンタル・サーバーを手元のPCにマウントすることで、好きなエディタや ファイラを使って管理することができるようになる。

パッケージを入れた後は、

sudo gpasswd -a otsuka fuse

としてから、一旦ログアウトする。 id -nG コマンドを打って fuse グループが表示されたら使える。

fuseはユーザーモードでファイルシステムをマウントできるようにする仕組みである。 古いdebianのディストリビューションでは sudo /sbin/modprobe fuse をしないと使えない場合がある。

ssh rental-server.example.jp ls -l 等のコマンドで問題なければ、ユーザーモードで

mkdir -p ~/mnt/rental-server
sshfs rental-server.example.jp: ~/mnt/rental-server

とすれば、~/mnt/rental-server 以下のディレクトリに Sakura のサーバーのフォルダが見えるようになる。

マウントの解除は

fusermount -u ~/mnt/rental-server

とする。

マウントしたまま HOME ディレクトリ下を rsync 等で別のサーバーにバックアップすると、sshfsでマウントした先までバックアップしてしまうので、先にマウントを解除しておく必要がある。

マウントしているかどうかは df コマンドで分かるが、同じサーバーで他のユーザーが実行する df コマンドには出てこない (df -a とすれば出る) 。 また、他のユーザーがマウント先をたどることは出来ない。

別サーバーで、自分のUIDやGIDの値が異なる場合に、sshfs でマウントするとファイルの所有者が別のユーザー名で表示されて気持ちが悪い。

sshfs -o idmap=user rental-server.example.jp: ~/mnt/rental-server

とすれば、UIDだけは自分の名前で表示されるようになった。

サーバー鍵の変更

めったに起きないが、sshで接続したことのあるサーバーの鍵が変わってしまうと、 sshで接続できなくなる。そんなときは、~/.ssh/known_hosts にあるサーバーの エントリを消せば良かったのだが、debian 4.0 になって known_hosts のホスト名や IPアドレスの項目がハッシュになっていて、エディタなどでは探し出せなくなっている。 OpenSSH Manual Pagesのssh-keygen(1)にあるように、これを使ってホスト名を探し出して削除する必要がある。

known_hostsからホスト名 foo.example.jp を探す

ssh-keygen -F foo.example.jp

known_hostsからホスト名 foo.example.jp のエントリを削除する

ssh-keygen -R foo.example.jp

VPSのデスクトップで家のNASにアクセスする

Sakura/VPSで出先からでも同じデスクトップにアクセスできるようになると、 そこから家のNASにマウントしてファイルを読んだりできるようにしたくなる。

家のプロバイダ接続は固定IPではないのでそのままではsshで接続できない。 buffalonas.com 等のサービスを使えば、外からでもiPhone等からアクセスできるようになるようだが、 自前でやるのも面白いかもしれない。

お家サーバー(home-obss)のcronで毎時03分に適当なアドレスでVPSに対してアクセスする。

$ cat <<EOD >~/bin/cron.dynaddr.sh
> #/bin/sh
> wget -q --spider http://(VPSのアドレス).sakura.ne.jp/dynaddr
> EOD
$ chmod u+x ~/bin/cron.dynaddr.sh
$ crontab -e
3 */1 * * *  /home/otsuka/bin/cron.dynaddr.sh

これを、VPS側で tail -F /var/log/httpd/access_log 等で監視すれば、 下記のようなログが1時間おきに残っているので、自宅のIPアドレスがわかる。

"HEAD /dynaddr HTTP/1.0" 404 - "-" "Wget/1.10.2"

自宅のルーターはVPSのIPアドレスだけからsshでアクセスできるように設定する。 アドレス制限をかけないと総当り攻撃をうけるので注意。

自宅のアドレスが分かったら、~/.ssh/config に HostName として書いておく。

$ vi ~/.ssh/config
Host home-obss
  HostName (自宅のIPアドレス)

マウントするための接続スクリプトを設定

$ cat <<EOD >~/bin/connect-nas.sh
> #!/bin/sh
> sudo /sbin/ifconfig lo:0 192.168.11.10/24
> sudo -E ssh home-obss -F $HOME/.ssh/config -l otsuka -D 1080 \
> -L 192.168.11.10:139:(自宅NASのローカルIPアドレス):139
> sudo /sbin/ifconfig lo:0 down
> EOD
$ chmod u+x ~/bin/connect-nas.sh

マウントするときは、VPSの一般ユーザーから connect-nas.sh を実行すれば、 自宅に接続できるので、この状態でGNOMEのファイル・ブラウザで Windows Share の 192.168.11.10 に接続すれば自宅のNASにアクセスできる。

GNOMEのファイルブラウザ(Nautilus)の標準設定では、ネットワーク上のファイルのサムネールは 作らないようになっている。設定を変更すればNASのフォルダに入った写真をサムネールで 探すこともできる。サムネールの作成はかなり時間がかかるが次回からは ~/.thumbnails 以下に 保存されているキャッシュを使うので高速だ。定期的に ~/.thumbnails を掃除する必要がある。

connect-nas.shで接続している状態で、GNOMEデスクトップのネットワークProxyの設定で

Manual proxy configuration
Socks host: localhost
Port: 1080

に切り替えて、Firefox等で自宅のローカルIPを開くことができる。

戻すときは、Direct internet connection に切り替えて connect-nas.sh の接続を logoutする。このときなぜかハングアップしてしまうので、Ctrl+Cで止める必要がある。

お家サーバーがSSHとSMBの中継をするので、スピードはあまり出ない。 自宅のIPアドレスが変わった場合、~/.ssh/config を修正する必要がある。自動化できないものか。

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Copyright 2000-2011 Koichi Otsuka


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Last-modified: 2011-12-09 (金) 00:11:21 (2390d)