フレッツ網のIPv6について

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**IPv6でいこう [#n0788ceb]
巷ではこれからはIPv6だと騒いではいたが、一向に普及する気配が無かったIPv6だが、
たまたま家のネットワーク接続がフレッツ光プレミアムに切り替わった。
速度的には、どうしてもADSLから切り替えないとまずい、といったようなことは
無かったのだが、集合住宅の関係でそうなってしまった。

フレッツ光プレミアムだと、最初からIPv6アドレスが付与される。
付属のTV電話や共有ストレージでIPv6を使うようだが、
このIPv6接続でインターネット上にあるIPv6サイトにアクセスすることはできない。
一見不便なようだが、VPNサービスだと思えば非常に安価で快適な
ネットワークを構成できるようだ。

通常、会社と個人宅をVPNでつなぐ場合、会社で固定アドレスを取って
そこへPPTPやIPsec等でVPNを張ってつなぐことになる。
ISPを介したトンネル接続なので、関西などでは一旦東京を経由して
つながることになる。これが、IPv6だとかなり近い接続になるようだ。

**セキュリティの確保 [#a2913d40]
いくらIPv6がまだ普及していないとか、フレッツ網にしかつながっていないとか、
アドレスが膨大なのでスキャンされにくいといっても、
外からのアクセスを無条件に許すわけにはいかない。
IPv4と同じように外からのアクセスを遮断して、中からのアクセスは
許すようなフィルタをルーターで設定する。

IPv4の場合は、個人宅で固定IPを取ることが難しかったので、
会社側のセキュリティ設定が難しかったのだが、IPv6アドレスだと、
そう頻繁には変わらないので、簡単なフィルタだけで特定の
相手同士を確実に識別できる。アドレス・フィルタだけで
セキュリティを確保した気になるのは危険だが、IPv4でトリッキーな
設定を考えるよりはシンプルでよい。暗号化などが必要なら、
sshなりSSLなりアプリケーションレベルでなんとかなる。
(IPsecもできるはずだが、設定と運用がめんどくさそう)。

**IPv6対応 [#occc0e21]
FirefoxやThunderbirdなど、ほとんどのアプリケーションでIPv6に対応しているが、
RealVNCなどが対応していない。cygwinのsshもだめなようだ。
PuTTYがIPv6に対応しているので、これで会社のサーバーとIPv6のsshを
使って接続して、ポート転送で IPv4 の VNC を使うことができた。

以前はVPNで会社に接続してからThunderbirdを立ち上げないといけなかったが、
IPv6だとそのままつながる。会社にVPNでつないだままネットサーフィンを
すると会社からアクセスするのと同じになるので、あまりよろしくない
状況になっていた。

[[お家サーバーをDebianに入れ替えた>OpenBlockS/Debian]]ので、
会社からお家サーバーへのIPv6接続もできるようになった。

**問題点 [#eaacaa83]
+DNSがつながっていないので、会社のIPv6アドレスを生で指定するか、
hostsに書いておく必要がある。
+会社側でグローバルなIPv6トラフィックとフレッツ網のIPv6をルーティングする
良い方法がない。
+フレッツ網のIPv6をPeer to Peerで使ってもいいのかわからない。
そのうち禁止されるかもしれない。
そのうち禁止されるかもしれない。「フレッツ光 ネクスト」では使えないようだ。

**CTU設定 [#ja602c0c]
『[[NTT西日本 Bフレッツシリーズ及び光プレミアムの裏側:http://tomocha.net/docs/bflets/]]』というページを見つけた。
ブラウザで行うCTU設定のページは、CTUに直接繋がっているのではなく、
一旦サーバーで設定をした後、CTUに対して変更がかかるような仕組みなのかもしれない。
そういえば、CTU設定画面の最初にフレッツ光プレミアム回線のIDと
パスワードを聞いてくる箇所があったが、工事で届いたばかりの設定も行っていない
CTUが回線のIDをどうやって知るのか不明だったのだが、そういうことだったのか。

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