Windows の Viewer
概要 †
VPSは表示や操作を遠隔で行う必要があることから、VNC等の遠隔操作を行う仕組みが重要になってくる。 Windows PCから使う場合、VNCを使って操作することになるが、漢字キーの扱いが微妙なので油断できない。
RealVNC †
RealVNC - VNC® remote control software
Free Edition †
- RealVNCの日本語キーボード・パッチ版はWindows 7 64bit版では動作しない
- 会社では漢字キーが使えるようにした『RealVNC日本語インストール版を使っている。バージョン番号は 4.1.2k4 タイムスタンプは 2006/11/28
- 上記のバージョンを Windows 7 64bitで動かすと「ホスト名が見つからない」といったエラーになり動作しない
- RealVNC 4.1.3 だと Windows 7 64bit版で動作するが、漢字キーをサポートできない
- IPv6に対応できていない
Personal Edition †
- Personal Edition は 1ライセンス 30.00 USD だが、Viewer だけなら使っても良いようだ
- Personal Edition 4.6.3 (32bit版) を Windows XP で使ってみた。漢字キーも通るし IPv6 にも対応できている
- Personal Edition 4.6.3 (64bit版) を Windows 7 で使ってみた。漢字キーも通るし IPv6 にも対応できている
- Personal Edition には自動的に隠れる Tool Bar が付いているが、remmina と同じ位置に出るのでネストして使う場合、混乱する。幸い remmina の Tool Bar の方が少し大きいので助かっている
- VNC Viewer for iOS は 850円で販売中
File Transfer †
- x11vncの起動オプションで -tightfilexfer もしくは、-ultrafilexfer (必要に応じて -rfbversion 3.6 -permitfiletransfer) を 付けてれば、Personal Edition の File Transfer を使ってファイルの転送ができるようだが、x11vnc を root 権限で動かす必要がある。 ファイルの転送も root で行われるため今ひとつだ。
- tightfilexfer と ultrafilexfer + rfbversion 3.6 + permitfiletransfer を試してみたが、RealVNC Personal Edition のファイル転送は反応しないようだ。
x11vncのオプション †
- 起動オプションで -ncache 10 -ncache_cr を付けてみた。画面切り替えは早くなったが、ちらついたりすることがある。マウスカーソルを下辺に持って行くと画面全体がスクロールして内部バッファが見えてしまう。
TightVNC †
- http://www.tightvnc.com/ を使ってみてはどうか → Windows XPで使ってみた限りでは漢字キーは送れないようだ
TeraTerm を使っての接続 †
- Tera Term (テラターム) プロジェクト日本語トップページ - SourceForge.JP
- iceiv+putty - pagent.exe だけ必要
- RealVNC - VNC® Personal Edition - Download のリンクから フォームに入力すると Viewer だけダウンロードできる
下記の条件で説明
- SakuraのVPSが vps.example.jp でアクセスできる
- SakuraのVPSのsshdを2222で待ち受けている
- SakuraのVPSのユーザー名は foo である
- PuTTYでsshの秘密鍵を作成している
- PuTTYのpagentで秘密鍵を指定してタスクトレーに常駐させている
- RealVNC Personal Editionを C:\USR\vncviewer\vncviewer.exe に置いている
- LogMeTT(TeraTerm)を起動し、下記のスクリプトを保存、実行する
args = 'vps.example.jp:2222 /V /ssh /2 /user=foo /auth=pageant /ssh-A ' strconcat args '/ssh-L5901:localhost:5901 ' strconcat args '/timeout=8' connect args if result == 2 then pause 4 exec 'C:\USR\vncviewer\vncviewer.exe "C:\USR\vncviewer\localhost-1.vnc"' else messagebox 'Timeout' 'Error' endif
- 最初のvncviewerの呼び出しの際にエラーになるが無視し、TeraTermがsshで接続できることを確認
- C:\USR\vncviewer\vncviewer.exe を起動し、ホスト名に localhost:1 と設定しパスワードを入力して接続する
- ウィンドウ上部中央にマウスを近づけるとツールバーが出るので、Save Connection を押して、 C:\USR\vncviewer\localhost-1.vnc という名前で保存する
- vncviewerのツールバーから Close Connection を押して一旦切断する
- TeraTermのssh接続は logout する
以上の準備ができれば、LogMeTTからスクリプトを呼び出せばすぐにつながるようになる
解像度の問題 †
VNC Viewerを動かしている Windows PC のモニターが 1280×1024 から 1920×1080 に広がった。 以前は仮想画面も 1280×1024 の PC 画面と同じだったので、 フルスクリーンにしてしまえば問題なかったのだが、1920×1080 だとフルスクリーンにするとPC側で使えない領域ができてしまい、もったいない。 仮想画面も 1920×1080 にしてしまう手もあるが、ノートPCや古いPCから接続する際に広すぎるデスクトップも使いにくい。
仮想画面は 1280×1024 のままで、新しい Windows PC ではフルスクリーンではなくウィンドウ表示を使うことにしたが、縦方向が 1080 とそんなに広くないので Windows のタスクバーが邪魔になる。 自動的に隠すオプションで使ってはいるが、日本語入力のモードだとかタスクバーでアイコンの変化で情報を提供しているものが多く、常時出しておきたいが仕方がない。