Virtual PC に Debian Etch (r4.0) を入れる
ホスト環境 †
- VAIO type G
- Windows Vista
- Virtual PC 6.0.156.0
- 1GB Memory
ゲスト環境 †
- 224MB Memory
- 16GB HDD
問題点 †
- X11でマウスのクリックやキーボードのイベントが効かなくなることがある。vncserverでも発生する。
- キーボード入力がリピートになることがある。デスクトップのキーボード設定でリピート開始までの時間を遅くしてもだめ。リピートしないようにすれば発生しないが、リピートして欲しい場面では不便。
- 時刻が9時間進んだ状態で立ち上がる
- GNOME端末のフォントが汚い
解決済みの問題 †
- ネットワークが無効の状態で起動する。デスクトップにログインしてネットワーク・アプレットから有線ネットワークを有効にする必要がある。 → network-manager と network-manager-gnome をパッケージで削除する。
- Debianをインストール後、ログインの画面が乱れる。 →Alt+Ctrl+F1でコンソールを出して、/etc/X11/xorg.conf をエディタで修正する必要がある。DefaultDepth を 24 から 16 に変更する。
fusesmb †
sshfsでfuseの威力を思い知ったので、これのSambaサポートがあるはずだと探してみたところ、そのままズバリの名前 fusesmb というのがあった。 fuse + sshfs が入っている環境だと、Synaptic Package Managerを使って あっという間にインストール完了。
GNOME Nautilus のファイル・ブラウザは、Windows サーバーの共有フォルダをそのままアクセスできるようになっているのだが、emacsで直接開きたいとか、スクリプトで処理したいったような場面では、mountしてあった方が圧倒的に使いやすい。一昔前なら mount -t smbfs //server/share /mnt/share といった操作を root でやる必要があり、ユーザー権限の管理で面倒なことになっていた。ユーザー権限のfuseを使ったマウントだと、クライアントPCからサーバーにアクセスするのと同じなので管理が楽になる。
/usr/share/doc/fusesmb/examples/fusesmb.conf.ex を参考に Windows Server へアクセスするときのユーザー名とパスワードを設定する。サーバーごとに別のユーザー名やパスワードを設定することも可能。
$ mkdir ~/.smb $ cd ~/.smb $ cat >fusesmb.conf [global] username=otsuka password=secret timeout=10 interval=10 ^D $ chmod 600 fusesmb.conf $ cd .. $ mkdir ~/mnt/win $ fusesmb ~/mnt/win
これで、ls -l ~/mnt/win とすると、‘ワークグループ(ドメイン)名/サーバー名’というフォルダからそれぞれの共有フォルダにアクセスできるようになる。
日本語のフォルダ名やファイル名も Unicode で処理されているようで問題無さそうだ。
Windowsでブラウザから辿れないサーバーは、「ファイル名を指定して実行」で \\server.domain.local\share というようにして開いているのだが、これを fusesmb でアクセスする方法が不明だ。 配布元のサイトの To-Do Listにサブネットをまたぐブラウズは NBTscan の機能を取り込む必要がある、と書かれているが、NBTscan でどのように解決するのかは不明だ。
同様のプロジェクトに SMBNetFS というものがあったようだが、サイトも debian package も消えている。