Fedora CORE 3 を VMware Workstation 4.5.2にインストールする。
Tips †
- SMP Kernelを使うと異様に遅くなるので、/etc/grub.conf を確認してSMPでない Kernelがloadされるように設定すること。
- Fedora 3から、デフォルトの言語は英語でデスクトップでは希望すれば 日本語が使える、という環境がインストールしやすくなった。
- diaで日本語入力できるようになった。
- gnome-session-properties(アプリケーション:個人設定:その他の個人設定:セッション)の『自動起動するプログラム』で以下を加える
vncconfig -iconic ssh-add
gdm(console)からのloginでは、vncconfigがエラーになると思われるが、影響は 無いようだ。 - yum update でGPG-KEYが必要と出る。
sudo rpm --import /usr/share/rhn/RPM-GPG-KEY-fedora
とすればよい。 - LANG="ja_JP.UTF-8" な環境で vi を使うとまともに編集できない。
LANG=C vi foo.txt
のように使う。 - gzipで圧縮してあっても emacs なら自動的に圧縮伸張処理してくれる。 圧縮してあるファイルを grep するときは、zgrep を使えばよい。 viewは圧縮ファイルで使えないので zless を使う。h で簡単な説明が出るが、 Gで最終行gで先頭行など。
- [アプリケーション:ファイルブラウザ]で、場所バーに smb://192.168.0.5/pub/ と入れると、パスワードを聞いてくる。 接続できれば、Windows Serverをフォルダとしてアクセスできる。
- 立ち上げ時にグラフィックを使わないようにするには、/etc/grub.conf でカーネル・パラメータに rhgb を付けないエントリを用意して、それで立ち上げればよい。
To Do †
- OpenLDAP運用ノウハウの確立
- mailman運用ノウハウの確立
- sshで入ってvncserverを立ち上げたり止めたりしていると、ssh-agentが溜まっていく。
- GNOME端末を新規で開いたときの大きさを指定したい。
- VMware固有の問題だが、時刻のずれが激しい。ntpdを使ってもvmware-toolsを
使っても同じようにずれていくようだ。
alias ntpstep='ntpdate -s -b -p 8 ntp'
を /root/.bashrc にセットした。 オプションは、syslogに記録、強制的にstepを起こす、8回サンプリングする (デフォルトは4回)という意味。 - Rebootを行うと、CDROMの認識がうまくいかないことがあるようだ。 ログインパネルの起動までに時間がかかったり、デーモンが動いてなかったりする。 /dev/hdc の属性が otsuka になっていたりすると、おかしいようだ。 VMware固有の問題かもしれない。Poweroffからやり直せば大丈夫なようだ。 DHCPの問題とごっちゃになっている可能性がある。
- IPv6 Privacy Address Extension が有効にならない
VNC Server †
Fedora Core 3 Release Notes によると、VNC ServerがGDMを含めてRemote Desktopのように使えるようになった、 とあるが、現実には実験レベルなのか何なのかよく分からない。 http://www.redhat.com/archives/fedora-desktop-list/2004-June/thread.html#00007 からのスレッドを読め、となっている。
[アプリケーション:個人設定:リモートデスクトップ] というのがある。 vncの本物の画面をキャプチャしながら動くタイプのサーバーを使うのだと思われる。 しかし、これではログイン画面から入ることはできなさそう。
man Xvnc に載っている xinetd を使って起動する方法を試してみる。
/etc/X11/gdm/gdm.conf:(edit) [xdmcp] Enable=true
/etc/services:(add) vnc 5950/tcp # VNC Server with XDM
/etc/xinetd.d/vnc:(create) # default: off # description: vnc with gdm service vnc { disable = no socket_type = stream wait = no user = root server = /usr/bin/Xvnc server_args = -desktop vmfc37 -geometry 1280x1024 -inetd \ -query vmfc37 -once securitytypes=none log_on_failure += USERID }
sudo /sbin/service xinetd reload
この後、vncviewer で vmfc37:50 に繋ぐと、ログインパネルが出る。 man Xvncには、-inetd -query localhost とせよ、とあるが、 そうすると DISPLAY=localhost.localdomain:50.0 で立ち上がってしまうようだ。 Desktopは問題なく起動するが、last-login の記録が localhost になったり、 emacsが落ちたりする。
最大の問題は、vncviewerを切断したらログアウトになってしまうことだ。 viewerと同じPCからVMwareを使った運用なら問題ないが、 DesktopをそのままにしてPCを切断して帰るといったことが出来なくなる。
また、xdmcpを有効にするには、gdmが動いていなければいけない。 ハードウエアの問題でXを有効に出来ないPCでVNCを使わざるを得ない場合に 設定できない。
XDMCP †
VNCなど用意しないで、Windowsからログインパネルを含めて 遠隔でデスクトップを使うには xdmcp を有効にすればよい。 [アプリケーション:システム設定:ログイン画面] を開いて、[XDMCPタブ:XDMCPを有効にする]をチェック*1して、一旦ログアウトする。 PCに cygwin と Xserver を入れた環境から 'X -query vmfc37 -once' (ホスト名は変えること)とすれば、ログインパネルが出る。
別のLinux Boxで gdm 等のログインパネルが出ている状態で、F10を押して出てきた メニューから、XDMCP Chooser を実行して他のホストにログインすることもできる。
system-config-securitylevel [システム設定:セキュリティレベル] で ファイアウォールを有効にしていると繋がらない。 コンソールから入って (XDMCP のログイン・パネルが出ているときは、 Ctrl+Alt+Shift+F1でコンソールが出る、戻るのは F7) 以下のコマンドで 一時的に解除できる。
sudo /sbin/iptables -F sudo /sbin/iptables -X
再び有効にするには、
sudo /sbin/iptables-restore /etc/sysconfig/ipconfig
Emacs †
LANG=ja_JP.UTF-8 の状態でかつ、DISPLAY変数の':'の左側が空で無い環境で emacsを立ち上げると、キー入力した途端に 「Fatal error(11).セグメント違反です」で落ちる。 LANG=C で起動した emacs だと、このようなことは無い。 ただ、LANG=C だと、日本語のファイルを開くときに、.emacsで language-environmentに"Japanese"を指定していないと 文字化けを起こす。また、指定していてもUTF-8のファイルが 扱えない等の問題を起こすようだ。
DISPLAYの問題を起こさないようにして、LANG=ja_JP.UTF-8 のまま使えるように、
alias edit='DISPLAY=${DISPLAY/*:/:} emacs'
を .bashrc 等に加えておいて、emacs の代わりに edit で立ち上げるようにした。
VMware Tools †
VMware Toolsは、Fedoraには対応していないので、何が起きるか分からない。 無くても動くが、時計が頻繁にずれる、Diskのパフォーマンスが悪い、など あるので、インストールしてみた。
- VMwareのメニューで[VM : VMware Tools インストール]を実行すると、 CD-ROM ドライブに VMware Tools の入ったメディアが入れられたようになる。
- インストーラをコピーして展開する。
sudo mount /media/cdrom mkdir ~/sys/vmware-tools ; cd ~/sys/vmware-tools cp -p /media/cdrom/vmware-linux-tools.tar.gz . sudo umount /media/cdrom tar czvf vmware-linux-tools.tar.gz
- インストールする。
cd vmware-tools-distrib sudo ./vmware-install.pl (すべてデフォルトでよいので Enter で答える)
- VMwareのインストールしたX serverでは、うまく動かないようなので元に戻す。
cd /usr/X11R6/bin sudo mv X X.vmware sudo ln -s Xorg X cd /etc sudo mv XF86Config XF86Config.vmware
- CUI loginの時にも vmware-toolsを有効にする。
sudo /sbin/chkconfig --levels 2345 vmware-tools on
- タイムサーバー(ntpd)を使っているときは無効にして、
sudo vmware-toolbox
を起動して、ホストとの時刻の同期を有効にしたほうが正確だと思われるが、 実際はどちらもずれが激しいようだ。
http://kerneltrap.org/node/view/3408 - Fedora Core 2用だが、vmware-toolsにパッチを当てて動かす方法もあるようだ。
OpenSSH †
sshでFowordX11を有効にしてemacsを立ち上げようとすると、
X protocol error: BadAtom (invalid Atom parameter) on protocol request 20
となる。gnome-terminalだと、
The program 'gnome-terminal' received an X Window System error. This probably reflects a bug in the program. The error was 'BadAtom (invalid Atom parameter)'. (Details: serial 3 error_code 5 request_code 20 minor_code 0) (Note to programmers: normally, X errors are reported asynchronously; that is, you will receive the error a while after causing it. To debug your program, run it with the --sync command line option to change this behavior. You can then get a meaningful backtrace from your debugger if you break on the gdk_x_error() function.)
となる。
『OpenSSH FAQ OpenSSH 3.8 にアップグレードしたら、いくつかの X11 プログラムが動かなくなった』によると、~/.ssh/config に ForwardX11Trusted yes を設定するか、ssh のオプションで -Y を付ければよい、とのこと。
OpenSSHのバージョンは、Fedora Core 2 は 3.6.1p1 で、Fedora Core 3 は 3.9p1。 cygwinも3.9p1だが、こちらはエラーになることは無いようだ。
yum †
FC3で自動的にミラーを使ってくれるのはいいのだが、遅いミラーに当たったときの 処理ができない。Ctrl+Cを押せば、次のミラーに移ってはくれるが、しばらくすると yum自体が実行を止めてしまうようだ。再度yumを実行すると再開できるようだが、 ここで別のミラーに当たると更新ファイルの存在状況などが異なるために、 おかしなことになってしまう。
- http://fedora.redhat.com/download/mirrors/fedora-core-3 - yumが自動で参照するミラーリスト
- How to build your own local mirrorlist for yum in FC3 - FC3でyumのミラーリストを作成する方法
- @IT:Fedora Core 3でyumを使うには - GPGキーのインストール方法
ftp.iij.ad.jp には、非公式ながら fedora のリポジトリが存在するので、これを使うように自前のミラーリストを作成した。
[2005/7/12] ftp.iij.ad.jp の update リポジトリは更新していないようなので、
local-base: http://www.t.ring.gr.jp/archives/linux/fedora/linux/core/3/$ARCH/os local-updates: http://www.t.ring.gr.jp/archives/linux/fedora/linux/core/updates/3/$ARCH/
を加えた。参考
nvu †
nvuが動かない。(Mozillaから派生したWYSIWYGなHTMLエディタ「Nvu 1.0」ベータ版発表)
FC3では、そのまま動かすと以下のエラーになる。
sudo tar xjvf /home/otsuka/tmp/nvu-0.60-pc-fedora2.tar.bz2 -C /opt /opt/nvu-0.60/nvu-bin: error while loading shared libraries: \ libstdc++.so.5: cannot open shared object file: No such file or directory
compat-libstdc++を入れれば動くようだ。
sudo yum install compat-libstdc++
DHCP Client †
通常サーバーとして使うときはIPを固定するのだが、 試験運用やデスクトップとして使うときは、DHCP Clientで運用することもある。
時々立ち上げに時間がかかることがあり、その場合いくつかのデーモンの 起動に失敗しているようである。 このような場合でも、/etc/hostsに自分のホスト名とIPアドレスを書いておくと 安定して立ち上げることが出来るようだ。 DHCP自体が失敗しているような場合もある。VMware固有の問題なのか詳細不明。
以下の内容を /etc/dhclient-enter-hooks として置いておくと /etc/hostsの書き換えを自動化できる。
#!/bin/bash # dhclient-enter-hooks if [ x$reason = xBOUND ] || [ x$reason = xREBOOT ]; then if [ x$new_ip_address != x ]; then sed -i.bak -e "/`hostname`/s/[0-9\.]*/$new_ip_address/" /etc/hosts fi fi exit_status=0 exit $exit_status
初めて使うときは、hostsに自分のIPをセットするためにrootで以下を実行すること。
echo -e "`ifconfig eth0 | grep "inet addr" | \ awk '{ print substr($2,6)};'`\t${HOSTNAME} ${HOSTNAME/.*/}" >>/etc/hosts
ここまでやって、実は VMware の問題であることが発覚。 『VMware にインストールした時ネットワークが起動しない』によると、 VMware上にインストールした時、DHCP で IPアドレスを取得する設定にしているとネットワークがリンクアップしていないため起動しないという報告がある。
cat <<EOD >ifcfg-eth0 DEVICE=eth0 BOOTPROTO=dhcp ONBOOT=yes TYPE=Ethernet # VMware only check_link_down () { return 1; } EOD sudo cp ifcfg-eth0 /etc/sysconfig/network-scripts/ sudo cp ifcfg-eth0 /etc/sysconfig/networking/devices/
としたら、安定して立ち上がるようになった。
インターネット・リンク †
- Fedora Project, sponsored by Red Hat
- Fedora JP Project - Official Site
- xfceをFedora Core 2で使う -- 軽量Desktop
- FedoraNEWS.ORG -- Security Update情報やコラム等
- @IT:yumコマンドでよく利用するコマンド
- FaqDistributionFedora - 2ch-Linux-Beginners -- 重要なFAQ
- japan.linux.com | Fedora Core 2:「使える」ようにする方法 -- 「サウンドカードから聞こえるホワイトノイズ」の解決方法など
- 戸高芳広の独り言 -- FedoraNewsの日本語訳やFAQなど
- Home - Freedesktop.org -- GNOMEやKDEとその周辺ツールに関する情報
rpm tips †
操作内容 | コマンド |
パッケージのインストール | rpm -ivh package.rpm |
インストールされる前のパッケージについて調べる | rpm -qpi package.rpm |
インストールされるファイルの一覧を得る | rpm -qpl package.rpm |
ファイルがどのパッケージに含まれているのか調べる | rpm -qf installed-full-path-file |
パッケージのリストを調べる | rpm -ql package |
インストールされているパッケージのバージョン | rpm -qi package |
インストールされているパッケージに改ざんなどが無いか検証する | rpm -V package |
インストールせずに展開 | rpm2cpio package.rpm | cpio -id |
免責事項
ここに記載されている内容を実際に運用した場合のトラブルに関しては一切責任を負えませんのでご了承ください。
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